第4話 共働きと転勤は両立できる?

夜景

「アイツ、マンション買ったんだってな。住宅ローンさえ組めば、もう会社からは逃げられまい。次回の転勤の候補に入れとくか・・・。」

家を買ったとたんに転勤が決まる事例って、残念ですけど会社のそこかしこにあります。

ああいうのは、狙ってやってるんじゃないかとかいう都市伝説もありますが、私の知ってる限りはそんな事はやってません。異動案を考えている人だって、赤い血の流れる人間です。

列車表の前で悶々とする経営層

異動の時期になると、一定以上の職責の方は配下の異動シミュレーションをします。

その会社にもよるでしょうけど、Excelでやったり、人事システムが異動シミュレーション用の機能を持っていたり…。

玉突き人事を検討する画面や帳票を、業界用語では列車表なんて呼んだりします(どこの業界だw)

人事異動シミュレーション画面
人事異動シミュレーション画面

(画像出典:タレントパレットの紹介資料)

転勤させる人を選ぶときはですね。まあ皆さん一応は、年次とか、家庭環境とか、子供のある無し・年齢、出身地などいろいろ考慮しながら案を練ってますよ。

なぜ、家を買ったとたんに転勤が決まる事例が多いかというと、家を買う年齢がだいたい30台半ばぐらいだからだと思います。

個人の観点:仕事の実力が付く→結婚する→管理職になる→給与上がる→家を買う

組織の観点:仕事の実力が付く→任せられる→管理職になる→組合抜ける→転勤させやすい

みたいな感じで、家を買うタイミングと転勤させやすいと考える時期が、一緒に来てしまうんだろうなと想像します。

肩書は後からついてくる

「悪いけどちょっと○○に2週間出張してくれないか?」

という依頼から始まるパターンもあります。

最初は2週間という話だったのに・・・、次回は1カ月、その次は3か月と、どんどん期間が伸びて言って…

気が付いたら辞令が出てるパターンですね。

 

転勤辞令
ま、まじですか

 

「俺が必ず引き戻してやるから!」

とか上司に言われて送り出されますが、基本的に転勤は片道切符です。

だって言ってるその上司の方が、先にどこかに居なくなってしまうんだもの。。

(2年ぐらいで帰ってくるという約束で単身赴任で関西に行ったまま、事業再編の波に飲まれてもう6年も帰ってこないYさんどうしてるかな・・・。お子さん小さくて、家に帰ってくるたびにすごい成長してるんだけど、どんどんよそよそしくなってくるって言ってたな。。)

成長期
成長してるのは嬉しいけど…

一億総活躍社会はなかなか難しい

最近、共働きがデフォルトみたいになってきてるじゃないですか。じゃあ、共働きと転勤問題ってどう両立させればいいの?っていきなり大きな課題があります。

夫婦がお互いに働いていたとして、片方が転勤になったら、いきなり家庭の危機じゃないですか。

会社を辞めて一緒についていくという選択肢はちょっと現実的じゃない。結果的に夫婦別離で暮らすことになるでしょう。

さらに子供ができると話は複雑です。
夫が単身赴任で地方に行き、奥さんがシングルマザー状態で首都圏で子育てみたいなことになったら、僕はもう想像しただけでお腹が痛いです。

腹痛
ムリだよムリだよ

グローバル人材はどうしたらいいのか

アメリカ赴任の経験

何年も前のことですが、自分は1年だけアメリカに赴任したことがあります。

当時、我が家は共働きで子供は2人でした。自分が単身赴任で1人で行くのか。妻が会社を辞めて家族で帯同するのか。結論が出るまでは、けっこう家庭内でも話し合い(言い合い)を重ねました。(その当時、配偶者同行休業制度などは無かった)

結果的に、「妻が育児休業を取得して、家族でアメリカに帯同する」という技で乗り切りました。すでに育休明けで復帰しているにも関わらず、もう1回育休に入らせて欲しいと労働者の権利を主張して押し込んでもらいました。

そんなの、誰にでもできることではありません。相撲の決まり手で言えば【とったり】、麻雀で言えば【流し満貫】に相当する、非常に変則的な荒業でした。

もっと極端な事例

同じ時期にアメリカに行ったブルースさんの事例はもっと強烈です。

ブルースさんは、共働きの奥様と1人のお子さんを日本に置いて、単身赴任でテキサス州に行きました。ブルースさんも1年間の予定でした。

半年ほど経ち、日本の別の会社で働いていた奥様の海外赴任が決まりました。
奥様、お子様を連れてアメリカ南東部へ出発。奥様は数年間の予定です。

家族で同じアメリカ国内に居るとはいえ、距離的には1200キロ以上も離れてるわけです。そんなに頻繁に会えません。

そして、ブルースさんの方が先に日本に帰ることになりました。奥様と子供がアメリカ、ブルースさんが日本という、逆単身赴任状態です。

その後、ブルースさんは日本の会社を退職し、家族と一緒に暮らすためにアメリカに渡りました

渡米後はしばらく専業主夫をしながら、現地で就職活動をしてアメリカで共働きを再開しました。アメリカで第二子を出産、アメリカで家を買うなど、さまざまな経験を経ながら、最終的に家族で日本へ帰国し、現在はまた別の会社で働いておられます。

すごいですよね。我が家では絶対に無理です。

ブルースさんの経緯の詳細は、こちらのブログを御覧ください。

夫婦で海を挟んでの別居を解消するまでの長い話(その1)

アメリカで見聞きしたパワーカップル

アメリカで一緒に働いていたITコンサル達は、全米を飛び回って仕事してました。例えば中西部で3か月間のプロジェクト。月~木でホテル住まいで仕事して、金曜日は移動日で飛行機で家に帰って、また月曜日に中西部に来る。プロジェクトが終わったら、次の仕事は西海岸・・みたいな感じです。

まあ子供居ると、そんな生活で共働きなんてぜんぜん両立しないので、そういう家庭は普通に専業主婦だと言ってましたね。

超絶なパワーカップルの事例を一家族だけ見ました。夫も妻もスーパーマンで

「ねえダーリン、西海岸でいいオファーがあって自分のキャリアにもすごく重要だから引き受けたいの」

「いいじゃないかハニー、僕は今の仕事辞めて一緒に行くよ。子供の面倒も僕が見ながら、家でやれる仕事をするさ」

みたいな感じです。それで1~2年で奥さんがキャリアを積んでから、夫婦で立場を逆転をするんですよ。今度は旦那さんの都合で、良いオファーのある都市に行く。

 

おいおい、お前らはなんだよ、そのパワーカップルぶりは!

お前ら、FacebookのCOOのシェリル・サンドバーグ夫妻かよ!!

 

(ご主人亡くなってしまいましたね。。RIP)

住む場所と働く場所は自分で決めたい

つらつらと働く場所についての話題を書いてきましたが、やっぱり住む場所と働く場所って重要だと思うんですね。どういう家族を作っていくかのグランドデザインが、けっこうそれで決まってしまう。

「会社の都合で家族が離れ離れになりたくない」
「住む場所と働く場所は自分で決めたい」

と考えたことも、私が退職を決めた理由の一つでありました(来年は、Yさん帰ってこれますように・・・合掌)

今回の記事は以上です。お楽しみいただけましたでしょうか。

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次の記事は

第5話 出世してもサラリーマンに自由はない

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