「失敗した!?」フリーランスSEが思い切ってキャリアチェンジしたら、つらい、しんどい、もう辞めたい!

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どうも、ケビン松永と申します。

新卒で大手SIerに就職し、15年間システムエンジニアとしてサラリーマンをやっておりましたが、40歳の時に思い悩んだ末に独立してフリーランスSEに転身しました。

システムエンジニア(SE)が独立してフリーランスになったら【いきなり年収が1000万】増えました

フリーランスとしての不景気に対する危機感

私、年初ぐらいから思ってた事がありましてね。

そんな感じで、2019年後半から来年にかけて、けっこう本格的な不景気が来るかもしれんぞという危機感を持っていたのです。

もし本当にそういうシナリオが来た時に、フリーランスだからと言って、いきなりクビになって無職になるのはなかなかツライ。

だから不景気が来ても、仕事で食いっぱぐれる事のないように、できれば固めで長めのプロジェクトに従事しておきたいなーと考えていたのです。

本業が儲かっている大企業で長期間のプロジェクトに従事しておけば、景気のしんどい期間もやり過ごせるのではないかと…。

また、それに加えて、これから2025年に向けてSAPが盛り上がって来ますので、ここらでいっちょSAPの経験・スキルも積んでおきたいなと考えてました。

7月にクライアントを変えてみた

そんな背景もあって、入場していたクライアントは6月いっぱいで契約終了にしてもらい、7月から新しいクライアントを探していたんですね。

エージェントにはこんな条件を打診していました。

  • SAP案件のユーザー側支援
  • SAP未経験だけど受け入れてくれる
  • 本業が儲かっている大企業
  • わりと長めのプロジェクト
  • そこそこの単価

まあ、そんな都合の良いポジションあるわけないかーと思いつつ、まあ言うだけ言ってみようとリクエスト出してたんですけどね…。

ところが、リクエストそのままのポジションがあったんですよ!! 

 

エージェント
エージェント

ビックリなのですが、ケビンさんのリクエスト通りの求人が先ほど出ました!!

これは運命や!と思って、出会って4秒でラブコール送りました。

そうしたらトントン拍子で話が進みましてね。めでたく7月の頭から新しいクライアントに従事することになりました。

完全に失敗した。。つらい、しんどい。。。

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ところが完璧だったと思っていた自分の転身も、時間が経つにつれて少しづつ様相が違ってきました。

あまりに未経験の場所に飛び込み過ぎたせいで、本当に右も左も分からない、役立たずのポンコツに成り下がってしまったのです。

クライアントの業種が未経験

クライアントの業種は、独特の組織文化を持つグローバルな製造業でした。

組織構造、組織の壁の越え方、仕事のスピード感について、これまで経験した事のない業種・組織文化であり、非常に困惑する場面がいくつもありました

担当業務が未経験

そんなクライアントの中で、会計系の担当部署に支援として入ったわけなのですが、ビックリするぐらい業務が分からない。

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ケビン松永

業務としては未経験だけど、簿記1級、USCPA持ってるんで大丈夫だろw

 

なんて思って入ってはみたものの、資格試験と実務では中身と複雑さが天と地ほど違います。打ち合わせで飛び交っている用語が分からなさ過ぎてマジでワイ涙目…つらい。。

技術が未経験

そして未経験のSAP。実務として実機に触れるのは良いんですが、体系的に学べるリファレンスがある訳ではありませんし、手取り足取り教えてくれる誰かがいる訳でもありません。

最初の1ヶ月は見習いとしてテヘペロwで誤魔化せるとしても、3ヶ月経ったら、それ以降はSAPのプロフェッショナルとして振る舞えることを期待されてます。

 

日増しに高まるプレッシャー…しんどい、辞めたい。。。

15年ぶりに新人に戻ってしまったようなつらい心持ちで、毎日を不安な日々で過ごすことになります。

全体像を俯瞰して見ることができず「何が分からないかが分からない」状態です。質問をしても的が外れているし、対応ミスが続くと目線が下がって視野もどんどん狭くなってしまいました。

元請コンサルのA氏からも徐々にプレッシャーが強まってます。

  • クライアントの期待値を理解してるのか
  • その状態で3ヶ月でキャッチアップできるのか
  • 本当にやる気あんのか

つらい、しんどい、辞めたい。。

自分はストレスが高まると早朝覚醒が始まってしまうの体質なのですが、ストレスからついに早朝に目覚めるようになってしまいました。

家族旅行に出掛けている間も、頭の中では常に仕事のことを考えてしまって上の空です。ちょっとした鬱状態だったかもしれません。

入場して約1ヶ月にも関わらずに限界を感じ、元請コンサルの責任者であるX氏に「本当に申し訳ありませんが辞めさせて下さい」と申し出ました。

 

面談を重ねてコミュニケーション不足を解消

元請コンサルの責任者であるX氏は、面談の席上で私の「辞めたい」という言葉に驚いておりましたが、その後も親身になって相談に乗ってくれました。

X氏は本当に良い人で、その場を言葉で取り繕うだけでなく、実際にいろんな事を実行に移して、私の周囲にある壁を少しづつ取り払ってくれました。

それまで失敗が続いていた事で私も視野狭窄となり、実力の10%ぐらいしか発揮できない状況に陥っておりましたが、A氏およびX氏に継続的にサポートをして頂いた結果、少しづつ前向きに仕事に取り組めるようになってきました。

当時の事を思い返して、本当の課題がどこにあったかを振り返ってみると、コミュニケーション不足だったんだなと感じます。

困っている時に自分独りで抱え込まず、周囲に助けを求められるかというのも重要なスキルだと改めて痛感しました。

今もつらいけど長い目で見れば成功(のはず)

その後、薄皮を剥ぐように状況は少しづつ良くなってはきました。クライアント先でも自分なりのキャラクターを確立し、システム面でも自力で対応できる範囲も徐々に増え、クライアントとの契約も更新となりました。

当初考えていたようなバラ色の道では無かったですが、自分なりに思い描いたキャリアパスに向けて実際に行動した結果、今もなんとか生き残っております。

フリーランスSEのキャリアチェンジにおける反省点

今回の反省として、未経験の領域に入っていくにあたってはもう少し慎重になるべきだったと感じております。

以前、丸尾さんのブログ記事で読んだのですが

一足飛びに「海外」X「独立」X「コンサルタント」になったわけではなく、コンサル→海外→独立と順に環境を変えていらっしゃいますよね。こちらについては戦略的にそうされているそうです。”片足ずつ違う環境へ入っていく”という表現をされていらっしゃいましたが、これはメモして実践していくべき大事なポイントだと思いました。

まさにこの話で、三段跳びで思いっきり未経験の領域に飛び込んで行くのは、良い子のみんなにはオススメできません。。

 

ただし、40代で専業主婦と子供3人抱えながら、現状に満足せずコンフォートゾーンから抜け出し、未だにチャレンジを続けているという点については、自分を誉めてやりたいと思います。

うん、俺、頑張ってるよ。

 

キャリアチェンジをする時の注意点

・片足づつ違う環境に踏み込むんで行くべし

・ひとりで抱え込むとどんどん視野が狭くなる

・とにかく打開策はコミュニケーション!コミュニケーション!

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失敗すればやり直せばいい。

やり直してダメなら、もう一度工夫し、もう一度やり直せばいい。

ー  松下幸之助  ー

 

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