どうも、ケビン松永と申します。
新卒で大手SIerに就職し、15年間システムエンジニアとしてサラリーマンをやっておりましたが、40歳の時に思い悩んだ末に独立してフリーランスSEに転身しました。
フリーランスエンジニア(SE)におけるエージェントの重要性
私はもともとSIerで、現在は独立してフリーランスエンジニア(SE)に転身しているわけですが
- 自分で営業開拓をしてフリーランスの仕事を見つけてこないといけない
- 前職のツテで発注してもらう必要がある
というようなフリーランス生活だったら、とてもじゃないですがサラリーマンを退職して独立するなんてムリだったと思います。
優良な案件を紹介してくれるエージェントが多数あり、そういったエージェントとの面談を通じて確信を持てたからこそ、独立してフリーランスエンジニア(SE)への転身に踏み切る事が出来たと感じます。
エージェントは営業部だ
エージェントというのは、私の代わりに仕事を取ってきてくれる存在ですから、いわば同じ社内の営業部みたいな存在なんです。自分の会社の営業を成功報酬方式で業務委託してる感じですね。
エージェントは10〜20%のマージンを取りますけど、企業の中でも「販売費及び一般管理費」の割掛率ってそんなもんですよね。別に暴利を貪っているわけではありません。
よく「エージェントは何もしてないのに中抜きして腹立つ」みたいな事を言うフリーランスの方を見かけますが、もし本当にそう考えてるなら、エージェントなんて使わずに自分で営業して仕事を探して来るべきです。
これは皮肉とかではなく真面目な話。本当に自分で営業できるならエージェントは必要ないです。
私は、エージェントは仕事をくれるお客様だと思ってるので、めちゃくちゃ下手に出て丁寧に対応してます。
- メールや電話が来たら即レス即決
- 横柄な態度は取らない
- 案件決まったらタカシマヤからお菓子を送る
エージェントとの人間関係は、深めておいて得することはあれど損することはありません。
エージェントの担当者も人間ですので、こちらが丁寧に対応すればするほど親身になって対応してくれますし、自信を持ってクライアントに推薦をしてくれるようになります。
単価なんですけど…もう10万アップで会社と調整してみてもらえせんか? (言うだけ言ってみよ)
ケビンさんに頼まれちゃ仕方ないですね 笑 内部調整してみます!
フリーランス向けエージェントに登録する際のポイント3選
とはいえまだエージェントに登録していない人にとっては、少しハードルが高く感じるでしょうから
こちらの記事では「フリーランス向けエージェントに登録する際のポイント」を解説します。
登録する際のポイント1:エージェント登録の流れを知っておこう
エージェントの登録自体はものすごく簡単です。
名前、生年月日、メールアドレスぐらいを入力して送信ボタンを押せば、30秒ぐらいで登録が完了してしまいます。
例としてフォスターフリーランスの登録をご紹介してみましょう。
本当にカンタンでしょ?
どのエージェントも、登録するのにハードルの高さを感じさせないよう 、できるだけ簡単に登録できるよう工夫を凝らしております 笑
登録すると、すぐにエージェントから連絡がきます。メールで返信してくるエージェントも居ますし、鼻息荒く電話してくるエージェントもおります。
逆に、すぐに連絡してこないエージェントは「クソだな」って思ってもらって結構です。
基本的に、どこのエージェントでも、登録後の依頼事項は下記の2点となります。
- まず業務履歴書を送って下さい
- ぜひ面談をさせて下さい
登録後にどういう話の展開になるか、事前に分かっておいたほうが安心ですよね。
登録する際のポイント2:複数のエージェントに登録しよう
エージェント会社はたくさんありますし、それぞれのエージェントに特色や優劣はありますが、それで良い案件に出会えるかどうかは別問題です。
正直、フリーランスの案件はナマモノで一期一会なんですね。案件自体が柔らかいものもあったり、タイミングが微妙に合わなかったりして、どこでどう決まるかは誰にも分かりません。
ですので、エージェントも1社に絞らずに3〜5件ぐらいの案件を並行営業して進めながら、マッチできそうなところでバシッと最終決定するという進め方が当たり前となっています。
そのため、本気でフリーランスを検討していくのであれば、少し面倒でもエージェントには複数社に登録することをオススメします。
私は6社ぐらい登録しましたが、それはちょっと多すぎでw、2〜3社ぐらいがちょうど良いです。
フリーランスにとってはエージェントが生命線だから、命綱は何本も掛けておきたい…。
正直、登録したからって、しつこいフォローアップが来ることはありません。定期的に「こんな案件あります」というメールが来る程度ですのでご安心ください。
登録する際のポイント3:登録後にたくさん面談しよう
どうも面談というと、就活の面接を思い出してしまって緊張しますが、フリーランスの面談は対エージェントでも、対クライアントでも和やかな空気で行われます。
いったん雇用となると取り返しが付かない社員とは違って「ミスマッチだったらリリースすれば良い」というフリーランスは、発注側も割と気軽な感じに見えます。
そして、面談は本当に楽しくて知見に溢れています。
自分の知らない業界の動向、クライアント企業の内部事情などなど、面談で聞く話だけで新しい世界と可能性が開けるのです。
面談が有意義な感じで終われば、プロジェクトが頓挫したり、偉い人の決済が降りなかったり、いろんな理由でその場ではご縁が無くても
また別の機会で「あの時に面談したケビンさん、稼働は空いてないですか?」というようなオファーがあったりするんですね。
なので、登録後はとにかく面談に出かけて、さまざまなプロジェクトの状況を見聞きしたら良いと感じます。
職務経歴書を準備しよう
職務経歴書は、フリーランスになるにせよ、転職するにせよ、キャリアを考えて行くには絶対に必要となりますので、エージェントへの登録を契機に作成しておくことをおすすめします。自分のキャリアを振り返る良い機会にもなります。
…ところが職務経歴書って、探してもこれぞ!という良いフォーマット無いんですよね。。
ですので私は、いくつかのフォーマットの良いとこどりをしながら、独自に職務経歴書のフォーマットを作成しました。 良かったらダウンロードしてご使用ください。
シンドバッドの花嫁選び
ここで閑話休題で「シンドバッドの花嫁選び」という応用数学の問題についてのお話をしてみます。
【シンドバッドの花嫁選び】
- あなたはシンドバッドです。
- これから100人の花嫁候補が1人づつ壇上に出てきます。
- 壇上に出てきた花嫁候補について、あなたは花嫁にするか、見送るかを決めなければなりません。
- 花嫁を決定した場合はそこで花嫁選びは終了となります。
- もし見送った場合は、後で後悔しても二度とあなたの花嫁にはなってくれません。
このような状況下において、一番良い花嫁を選ぶには、どのようなアプローチを取ったら良いと思いますか?
この問題、実は応用数学の世界では最適解がありまして
- まず最初の1/3 (正確には36.8%) は問答無用で見逃す。(参考値とする)
- 次の人が出てきたら、参考値の中で最も良かった人と比較をする。
- もし、参考値の中で最も良かった人を上回る人逸材が出てきたら、その瞬間に即決する。
という方法論を取ると、「最も良い花嫁を選択できる確率が最大」になります。
このシンドバッドの花嫁選びの方法論は、いろんな場面で応用ができるのですが、ここで言いたかったのは、フリーランスエンジニア(SE)のエージェント・案件選びでも原理は同じなのです。
複数のエージェントに登録し、一定の回数の面談を繰り返していると
あ、だいたいこんなもんなんだな
という参考値が自分の中で養われてきます。普段からそういう感覚値を持っておくと、いざ良いクライアントや案件に巡り合った時に、前のめりで立候補できるようになるのです。
登りたい山を決める。これで人生の半分が決まる。 – 孫正義 –