どうも、ケビン松永と申します。
新卒で大手SIerに就職し、15年間システムエンジニアとしてサラリーマンをやっておりましたが、40歳の時に思い悩んだ末に独立してフリーランスSEに転身しました。
フリーランスエンジニア(SE)のエージェント探しに関する悩み
フリーランスエンジニア(SE)というキャリアパスに可能性を感じ、よし!もう少し具体的な情報を知りたいと思ってエージェントを探し出すと、いきなりこんな悩みにぶつかるのではないかと思います。
・エージェントに登録したいけど、たくさんあり過ぎて選べないよ
・どういう評価基準で選べば良いんだろうか
・悪徳エージェントには引っ掛かりたくないな…
お気持ち分かりますよ! 私もそうでしたから
独立しているフリーランスエンジニア(SE)にとって、案件を紹介してくれるエージェントというのは命綱も同然です。ですから、信頼できるエージェントと良い関係を作ることはフリーランスにとって生命線となってきます。
こちらの記事では、私の体験談も交えながらどうやってエージェントを探していけば良いかについて、丁寧に解説して参ります。
フリーランスはどんなエージェントを選ぶべきか
突然ですが、質問させて下さい。
あなたは自分で仕事を取って来れますか?
もし、自分で仕事を取って来なければいけないとしたら、どういう活動をしたら良いでしょうか。
- 靴底をすり減らし、汗水垂らして飛込み営業をするのか
- 知り合いに電話を掛けまくって、仕事を紹介してもらうのか
ちょっと考えただけで胃が痛い…
まあ、それでも、心と体をすり減らして頑張って行けば、なんとか自力で案件は獲得できるかもしれません。
しかし、そうやって苦労して見つけたフリーランス案件も、零細企業とか個人のパソコン修理みたいなもので、とてもじゃないけど食べていけるほどの収入にはならないでしょう。
以前の記事でもお話しておりますが、収入にもっとも直接的に効いてくるのは、金回りの良い場所に居るかどうかです。そしてIT業界で金回りの良い場所というのは、利益を出している業績の良い大企業の案件なのです。
ですので、私たちフリーランスSE・エンジニアは、そういった大企業の情報システム部に広範にチャネルを持ち、常に担当者とコンタクトを取りながら、浅い商流で案件情報を獲得してこれる優良なエージェントに登録しておくべきなのです。
私自身、現在は独立してフリーランスエンジニア(SE)に転身しましたが
- 自分で営業開拓をしてフリーランスの仕事を見つけてこないといけない
- 前職のツテで発注してもらう必要がある
というようなフリーランス生活だったら、とてもじゃないですがサラリーマンを退職して独立するなんてムリだったと思います。
優良な案件を紹介してくれるエージェントが多数あり、そういったエージェントとの面談を通じて確信を持てたからこそ、独立してフリーランスエンジニア(SE)への転身に踏み切る事が出来たと感じます。
エージェントを評価していくポイント
フリーランスエンジニア(SE)がエージェントを探す時には、下記の3つの観点からそれぞれ評価を行うことをお勧めします。
【ポイント1】エージェントが得意とするフリーランス案件の特徴・ジャンル
フリーランスのエージェントは、それぞれ得意としているジャンルがあります。 例を挙げますと
- Web系やゲーム業界のエンジニアをアサインすることに長けているエージェント
- 製造業など事業会社の基幹システムにSEを送り込むエージェント
- アクセンチュアやアビームなど、特定のコンサル会社との結びつきが強いエージェント
などエージェントによって得意としている案件が異なります。
ですから、エージェントの得意とするフリーランス案件が自分の要望とマッチしているかを考慮に入れながらエージェントを評価していく事が重要です。
【ポイント2】エージェントの提示するフリーランス案件の数と広がり
フリーランスエンジニア(SE)にとっては、エージェントの提示できるフリーランス案件の数と広がりは最も重要なポイントになってくるでしょう。
案件数はエージェントの営業力と直結していると言っても過言ではありません。
先ほど申し上げたように、Web系・製造業・金融・公共などといった、クライアントの幅・広がりという意味合いもありますし
- 要件定義などの上流工程を支援するITコンサル
- 基本設計〜総合テスト対応を行うエンジニアとしての要員
- プラットフォームのリプレースなどインフラSE
- プロジェクトマネジメントを行うPM、PMO
というような職種としての広がり、案件の幅という意味合いもあり、優良なエージェントは、年間を通じて幅広いクライアント・職種で人材の募集を行っております。
また、一定程度の実績を積んだ業務履歴書などがあれば、付き合いのあるクライアントに対してエージェントからプッシュ型の営業をかけてもらうこともできます。
こんな素晴らしいスキルと実績ある人材が、なんと4月から稼働できるんですけど、どこかポジションないですかね?
【ポイント3】エージェントのサポート力
エージェントにとっては、クライアントに送り込むフリーランスエンジニア(SE)というのは大事な商品です。何はともあれ、クライアントが要望するスキルを持ったフリーランスエンジニアをマッチングする事が、エージェントの第一義の仕事ではありますが、だからと言ってそれでエージェントの仕事が終わるわけではありません。
優良なエージェントは、稼働中のフリーランスエンジニア(SE)に対しても
- クライアントとの人間関係などに問題はないか
- 稼働時間は適切にコントロールされているか
- プロジェクトに増員は必要ないか
など、定期的にエンジニア・クライアント双方とコミュニケーションを図りながら、サポートを行ってくれます。まあ、同じクライアントで良好な関係を保ちながら長く稼働してくれるのがエージェントの利益にも繋がるので、当たり前と言えば当たり前の活動なのですが、実際には言うは易し行うは難しです。
担当者任せのエージェントですと、どうしても目の前の仕事に追われてしまってサポートが疎かになるため、組織的にバックアップ体制が取れているかどうかが勝負の分かれ目となります。
【ポイント1】 エージェントが得意とするフリーランス案件の特徴・ジャンル
【ポイント2】 エージェントの提示するフリーランス案件の数と広がり
【ポイント3】 エージェントのサポート力
エージェントへの登録方法
エージェントの登録自体はものすごく簡単です。
名前、生年月日、メールアドレスぐらいを入力して送信ボタンを押せば、30秒ぐらいで登録が完了してしまいます。
例としてフォスターフリーランスの登録をご紹介してみましょう。
本当にカンタンでしょ?
どのエージェントも、登録するのにハードルの高さを感じさせないよう 、できるだけ簡単に登録できるよう工夫を凝らしております 笑
登録後のエージェントからの連絡
登録すると、すぐにエージェントから連絡がきます。メールで返信してくるエージェントも居ますし、鼻息荒く電話してくるエージェントもおります。
逆に、すぐに連絡してこないエージェントは「クソだな」って思ってもらって結構です。
基本的に、どこのエージェントでも、登録後の依頼事項は下記の2点となります。
- まず業務履歴書を送って下さい
- ぜひ面談をさせて下さい
登録後にどういう話の展開になるか、事前に分かっておいたほうが安心ですよね。
職務経歴書の書き方
職務経歴書は、フリーランスになるにせよ、転職するにせよ、キャリアを考えて行くには絶対に必要となりますので、エージェントへの登録を契機に作成しておくことをおすすめします。自分のキャリアを振り返る良い機会にもなります。
…ところが職務経歴書って、探してもこれぞ!という良いフォーマット無いんですよね。。
ですので私は、いくつかのフォーマットの良いとこどりをしながら、独自に職務経歴書のフォーマットを作成しました。 良かったらダウンロードしてご使用ください。
1点、職務経歴書を書く上での注意点を申し上げますね。
実績は盛っちゃって下さい。 ここはアピールする場ですから、謙遜したらいけません。見る側だってアピールして欲しいのです。
エージェントへの登録から稼働開始までの流れ
(1) エージェントWeb登録:2分程度で完了
(2) 職務経歴書の作成:賢くテンプレートを使って作成する
(3) エージェントに業務履歴書送付:メール、またはWebアップロード
(4) エージェント初回面談:スキルマッチする案件があるかの確認や、将来的な相談などでもOK
(5) 希望に合う案件をエージェントから紹介される
(6) 立候補すればエージェントと一緒にクライアント先で面談
(7) クライアントからオファーが出ればマッチング
エージェント登録と面談をするだけで、新しい世界が開けると思いますよ!
結局おすすめのエージェントはどこなの?
エージェント会社はたくさんありますし、それぞれのエージェントに特色や優劣はありますが、それで良い案件に出会えるかどうかは別問題です。
正直、フリーランスの案件はナマモノで一期一会なんですね。案件自体が柔らかいものもあったり、タイミングが微妙に合わなかったりして、どこでどう決まるかは誰にも分かりません。
ですので、エージェントも1社に絞らずに3〜5件ぐらいの案件を並行営業して進めながら、マッチできそうなところでバシッと最終決定するという進め方が当たり前となっています。
そのため、本気でフリーランスを検討していくのであれば、少し面倒でもエージェントには複数社に登録することをオススメします。私もそうしてます。
フリーランスにとってはエージェントが生命線だから、命綱は何本も掛けておきたい…。
いまサラリーマンとして勤めていても、仕事や条件をエージェントに聞きにいけますか?
もちろんです。サラリーマンを退職してから、エージェントに登録する人なんて居ません。エージェントからすれば、あなた方は貴重な商品ですので、真っ当に仕事をしてきた方であれば、面談で否定されるようなことはありません。
今までの職務履歴を踏まえて、どういった案件であれば適材適所になるか、エージェントは真摯に検討してくれますのでご安心下さい。
エージェントの方とも会話していると、IT業界の人材不足は深刻で、フリーランスの人材も全然足りていないとお聞きします。エージェント会社も、仕事の引き合いはいくらでもあるのに、商品(人材)が全然足りてないんですって。
努力が報われるかどうかは分かりませんが
「怠惰な人」「行動力のない人」は確実に報われてませんね。
— ケビン松永 (@Canary_Kun) May 9, 2018
積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にすることです。 - 羽生 善治 –