どうも、ケビン松永と申します。
新卒で大手SIerに就職し、15年間システムエンジニアとしてサラリーマンをやっておりましたが、40歳の時に思い悩んだ末に独立してフリーランスSEに転身しました。
ケビンさん、大手SIerの管理職という地位を捨ててよく独立に踏み切れましたね!
このままじゃ沈みゆく泥船だと思ったんだよね…。
思い切って決断した結果、今のところすこぶる順調な独立フリーランス人生を歩めております。
まあ私の決断が成功だったのか失敗だったのか、本当の結果が分かるのは次にリーマンショック級の大不況が来たらということになるかもしれませんが、そこそこ自信はあります。
実際に自分が独立してみて思うんですが、IT業界というのは、独立してフリーランスになるのに向いている業界なんだなと強く感じておりますね。
こちらの記事では、IT業界のSE・エンジニアに独立をおすすめする5つの理由をご紹介してまいります。
マジで1回は真剣に考えた方が良いと思うよ!
独立をおすすめする理由1:あなたの会社は競争に勝ち続けられるか?
IT業界でお仕事をされているSE・エンジニア皆様は、日々の仕事で痛感されていることかと思いますが、IT業界は本当に競争が激しい業界です。現在のIT業界は
- F: Facebook
- A: Apple
- A: Amazon
- N: Netflix
- G: Google
といったプラットフォーマーが覇権を握り、世界最高峰の頭脳と豊富な資金を投入して、既存勢力をブルドーザーのように根こそぎ蹴散らすような勢いです。
一昔前のIT業界は、IBM、Cisco、ヒューレッドパッカード、インテル、Oracle、SAP、シマンテックなんかが覇権を握ってたの、皆様は覚えてらっしゃいますでしょうか?
そういった企業群は、いまだにマーケットから退場こそしてませんけど、IT業界における出遅れ感は否めません。
その一方で、日本企業ではどうでしょう。
NECがリストラ実施へ 10月から45歳以上の希望退職者募集(ITmedia)
日本電気(NEC)は6月29日、10月末から希望退職者を募集すると発表した。NECグループの従業員のうち、間接部門かハードウェア事業領域の特定部門に在籍している45歳以上かつ勤続5年以上の人が対象で、募集人数は定めない。固定費削減による収益構造改革が狙い。
富士通、間接部門5千人を営業・SE等に異動…大企業の間接部門に「大リストラ」の嵐(bizジャーナル)
10月26日、富士通は国内のグループ全体で総務や人事、経理など間接部門の約5000人を、営業やSEなどの職種に異動させる人事を発表した。海外事業の不振などを受けた事業構造転換の一環だが、5000人のうち、どれだけが異動先の職種に適応できるのだろうか。
東芝は7000人削減 間接部門のベテラン社員どうすればいい(niftyニュース)
東芝は8日、「中期経営計画」を発表し、2019年からの5年間で約7000人のリストラを打ち出した。東芝は50歳以上の従業員が多く、毎年1000人の定年退職が出る自然減と1500人の早期退職を募り、若返りを図る。
さあ、あなたの勤めている会社は10年後もIT業界の激しい競争に打ち勝っていけるでしょうか。
残念ながら国内のSIerなどはすでに、防戦一方の負け戦が始まってしまっています。このままボヤッと仕事を続けていると、時代の荒波が襲ってきた時に、取り返しのつかない事態に巻き込まれる恐れがあります。
しかしですね。独立したフリーランスであれば、そういう状況においても柔軟にポジションが変えられます。変化が激しい時代だからこそ、自分自身が動いて勝ち馬に乗っていくことが大事になってくるのです。
・独立フリーランスであれば柔軟にポジションが変えられる
独立をおすすめする理由2:収入を上げたければ儲かっている企業に行け!
本当に悲しい事実なんですが、年収はスキルや仕事の質ではなく「業界の相場」で決まってしまうんです。
- 年収≠スキル
- 年収≠仕事の質
- 年収≠頑張り
もちろん、スキルや仕事の質も年収に関連する要素ですけど、年収にもっとも直接的に効いてくるのは「金回りの良い場所に居るかどうか」なのです。
お金がないお客さんほど、細かい事にグチグチうるさいんだよね…
私の経験上、公共系とか金融系はシステム開発の規模は大きくて、1つのプロジェクトで扱う金額の規模は大きいのですが、単価という意味では非常に渋いです。
一方で、外資系のクライアントなどは、コンサルフィー(SE費)に対する支払いは、日系企業に比べると寛容に見えます。ちょっとそこは文化的な違いがあるかもしれません。
また、Web系と言われるイケイケドンドンで乗ってる企業も、金回りは良い感じがしますね。その金回りがどこまで続くかは注視しておく必要はあると思いますが…。
さて、あなたの所属する業界の景気はいかがでしょうか?
これからも、ぐんぐん成長しているマーケットだったら問題ありません。でも、平衡から縮小に向かっていっているとしたら、独立フリーランスという別の路線に乗り換え、その時々で景気の良い業界に身をおいた方が絶対にラクだと思います。
独立をおすすめする理由3:多重請負構造が有利に働く
ご存知のようにIT業界は、良くも悪くも多重請負構造になっております。IT土方・デジタル土方なんて言われ方もします。
なぜ、そういった多重請負になってしまうかと言うと、システム開発のプロジェクトは短期間に多数の人手が必要となる労働集約型産業だからです。
1月から要件定義なので上流できる人を5人お願い
3月から基本設計なので10人追加で
5月からコーディングなので20人追加でオナシャス
そんなに都合よく、人の手配とかムリっす
よく、人材の手配をしているSES会社が悪者扱いされてますが、私はそうは思いません。
短期間に多くの人手を必要とするITの開発プロジェクトと、日本の雇用の流動性の悪さがミスマッチを起こした結果、多重請負構造になってしまっているんだと思います。
アメリカは、ある程度、仕事があるから採用して、仕事が無くなったら解雇して、解雇された人はまあ別のプロジェクトを求めて流れていく、という労働環境なので、日本のような多重請負構造にはなってません。
— ケビン松永 (@Canary_Kun) 2018年11月27日
ただ、この多重請負構造も独立フリーランスには逆に有利に働きます。
ITシステムの開発プロジェクトは、専門スキルを持った人材を有期でプロジェクトに参画して欲しい、つまり「都合の良いエンジニアを雇いたい」という需要が恒常的にあるため、かなり昔から独立してフリーランスで仕事をすると言うことが盛んに行われています。
ちょっと周囲を見渡せば、独立向けの仕事はいくらでもあります。
独立をおすすめする理由4:IT業界は技術トレンドについていかないと簡単に死ねる
IT業界は本当に技術のトレンド変化が早いです。何か1つの技術を極めれば、それで一生食っていけるということはありません。すぐに技術が陳腐化してしまう。
会社の基準に則ってExcel方眼紙で仕様書を作っていて、漫然とJavaでシステム開発してるだけだとしたら、本当に危ういと思いますよ。
自分自身も死ぬ気で新しい技術をフォローしていく必要がありますし、そういった新しい技術を使ったプロジェクトに自分から参画していかないと、マジメに50代ぐらいになった時にお払い箱になるかもしれません。
でもサラリーマンやっている以上、自分から技術もプロジェクトも選べないじゃないですか。
その点、独立フリーランスであれば、戦略的にスキルや技術を身につけながら、自分からプロジェクトを選んでいくことが可能です。
独立フリーランスの私は、今の仕事が一段落したら、次はSAP案件のビッグウェーブに乗っていきたいと考えております。
SAPはR/3が2025年にサポート切れが来るので、国内のビッグユーザー2000社が、S4 HANAに乗り換えるビッグウェーブが来ます。
で、グローバルに展開してる企業だと、開発・導入はインドの会社を使ってやりたいけど、ベンダーコントロールするユーザー側の人が足りないので、そこにSAP分かるSEを入れたい
— ケビン松永 (@Canary_Kun) 2018年11月29日
独立をおすすめする理由5:IT人材の需要はまだまだ伸びる
IT業界自体は拡大の一途を辿っており、人手不足も甚だしい状況です。
独立フリーランス人材を斡旋するエージェント会社も、ITの開発プロジェクトに関する仕事はいくらでもあって、営業や紹介人材の不足で、仕事が取り切れていない状況が続いています。
IT業界を常にリードするアメリカでも、2020年には140万人の求人に対して、100万人ものIT人材不足が予想されています。
IT業界に身をおいてる人間だったら、開発プロジェクト自体はなくならないって思うよね
なのでやっぱり大事なのは、独立フリーランスになって勝ち馬に乗っていくことなのです。
理由2:場所によって金まわりがぜんぜん違う
理由3:独立フリーランスにはIT業界の多重請負構造が有利に働く
理由4:独立フリーランスは技術と仕事を選んでいける
理由5:IT人材の需要はまだまだ伸びる
あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。- スティーブ・ジョブズ –