バブルはいつ破裂する!? 2021年マーケット展望

どうも、ケビン松永と申します。

本業のITコンサルの傍らで、不動産賃貸業をやったり、オンライサロンを運営したり、Twitterで大喜利をしたりしながら毎日を過ごしています。

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2020年の株式市場ふりかえり

2019年12月下旬に中国武漢から世界に広まったコロナ禍で、2020年2月に世界の株式市場にはナイアガラの滝が訪れました。

世界中の株価市場が連日急落し、原油などの商品市場が下げるだけでなく、リスクオフ時に買われるゴールドや国債まで下げるという、マーケットは前代未聞の事態に陥りました。

kevin
ケビン松永

いやーすごかったねー、あんなの初めて見た

日本も含めて世界各国はコロナ禍でロックダウンに入り、誰もが2020年の株式市場は奈落の底に突き刺さると思っていたところでしたが

そこから驚異のリバウンドを見せて付けて、終わってみればダウは3万ドル超え、日経平均も27000円を超えて大納会を迎えました。

実体経済は悪化しているのにも関わらず株価が上昇を続けている背景としては、各国政府や中央銀行による積極的な財政政策や金融緩和策が根底にあると言われております。

使い所のないお金が余っていて焼け太りしてるから、とりあえず株でも買っておこうかーというノリですね。

 

また、株価急落から一転して上昇したのは、政府からの給付金を投資に回したロビンフッダーと呼ばれる個人投資家の存在も大きかったのではと言われております。

米国版イナゴ「ロビンフッダー」の影響力と危うさ https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL03HYR_U0A900C2000000?unlock=1

米国では新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出制限や政府の現金給付を受け、自宅で株式を売買する個人投資家が急増した。人気を誇るのが、2013年創業の米ロビンフッド・ファイナンシャルが手掛けるスマホアプリ「ロビンフッド」だ。アプリを手にしたスマホトレーダーは人気の銘柄に群がり、時には一気に売り抜ける。材料株の短期売買を繰り返す個人の集団を日本でイナゴ投資家と呼ぶが、ロビンフッドの利用者はまさに米国版イナゴといえる。

株式市場はビューティーコンテスト

有名な経済学者のケインズ先生は、証券投資を美人投票に見立ててこんなことを仰っております。

自分が好きな人」に投票するのではなく他の人が好きそうな人」に投票するのが優れた投資である

そういう意味で、将来について自分の見立てを持つことも大事なのですが、他の人がどういう見立てを持っているかを聞く・知ることの方がもっと大事で、まあそんな観測気球の意味も込めてオンラインサロンを運営していたりします。

銘柄の評価指標が変わってきている

従来の株式投資では、成長性・割安度・財務健全性・配当利回りなどの指標を見ながら有望と思われる銘柄を事前に仕込んでいくというのが王道でした。

でも最近はPERとPBRとか時価総額とか、従来の評価指標を参考にしていてはまったく勝てません。

ケインズ先生の言う通り、株式市場がビューティーコンテストだったとして、既に相場参加者の大半がそういった従来型の指標を無視して投資をしているように思えてくる。

特にロビンフッダーに代表される個人投資家の刹那的な投資行動を見ていると、企業業績よりも露出度・ミーハー度といった要素の方が株価が噴き上げる条件として大きい気がしてなりません。

うごめくお金の流れ

私の中で、資産価格が上昇するメカニズムとはこんなイメージです。

  • 株式市場、国債市場、商品市場、不動産、キャッシュ、それぞれの領域に水風船のような器がある
  • 各市場に水(=お金)が流れ込むと、その資産価格が上昇する
  • 各市場から水(=お金)が流れ出すと、その資産価格が下落する
  • 水(=お金)の流入・流出量が平衡状態だと資産価格は変わらない

水の量は無限ではありませんから、各市場の価格は基本的には補完関係にあります。例えば、リスクオフ局面では株式を売却して国債やゴールドに資産を移す動きとなるため、株式 → 国債・ゴールドの方向で水が流れます。

ですので今後の株式市場の展望を妄想するにあたっては「蛇口がどこにあって」「どちらの方向に回るのか」について意識することが大事だと思うわけです。

 

kevin
ケビン松永

現在の株式市場を支えているのは政府・中銀の財政政策・金融緩和だとして、その出口をどう見ていくか

アップサイドとダウンサイドのどちらが広いか

それで2021年の株式市場が上に行くか下に行くかを考えた時に、個人的にはダウンサイドの方が広いのではないかと思うんですね。霊感だけど。

ここから株価がさらに上に行くためには、さらに株式市場にお金が注ぎ込む必要があるわけですが、そろそろ弾切れなのでは?と思うんです。霊感だけど。

コロナ禍というのは未曾有の危機ですが、各国政府はかなり先手を打って大規模な財政政策・金融緩和を打ち出し、ひとまず大恐慌は免れた感じはあります。

ただ、コロナウィルスのパンデミック勃発から1年経ってみて、徐々にコロナ禍が短距離走ではなくてマラソンだったことが分かってきています。まあ正直、どこの国だってこのレベルのサポートはいつまでも続けるわけにはいかないよね。霊感だけど。

ですので、良かったとしても緩やかな上昇または高止まりで、悪いければ大幅下落というのが私の2021年の株価展望となります。

バブルが弾けるシナリオ

1つ目のシナリオとしては財政政策・金融緩和の縮小が考えられます。

株価上昇のきっかけが、政府・中銀の財政政策・金融緩和なんだから、その蛇口が閉じれば逆回転するという考えです。

今の状況で、金融引き締めのシナリオはあり得んだろー!という声が聞こえそうで、基本的に私もそう思うんですが

難しい状況が続き、世論が分裂し、政策について人々のコンセンサスが取れなくなってきた時に、政治が機能不全に陥って財政政策・金融緩和が後退してしまうという可能性は無くはない。

リーマンショックの時も、不良債権問題への公的資金投入を盛り込んだ金融安定化法案が米下院で否決され、金融市場が想定外の事態を受けてパニックに陥ったことがありました。

2つ目のシナリオは大規模な倒産、社債のデフォルトです。

コロナ禍で破綻した企業もこの1年間でチラホラありましたが、コロナ前から苦しかった企業が息絶えただけで、2021年はもっと突然死みたいなパターンがあると思っています。

ぶっちゃけ株式なんていつだって紙切れになるって儚いものなのに、最近の株式市場には恐怖心が足りてない。

大規模な倒産、連鎖倒産、社債のデフォルト、関係会社株式の減損、繰延税金資産の取り崩し、あの企業はヤバイらしい!という怪情報など、そういった不穏な空気の数え役満で、大幅なリスクオフが来るというのが2つ目のシナリオです。

ダウンサイドを見据えた投資行動

相場というのは基本的に、コツコツと日柄を稼ぎながら上げていって、短期間でドカンと下げるという性質があるので、下方向を当てるというのは難しいのですが

2021年、基本的に目線は下方向に向けておいて、たまに上方向を向きながらの投資行動(投機?)をやっていこうと思っております。

  • 円キャッシュ
  • ゴールド、金鉱株
  • ビットコイン
  • 日経ダブルインバ

うーん、書いていて自分で面白く無くなってきた。もっと、ときめきたい。

なので、マーケットに不穏な空気が流れ出したら、VIX(恐怖指数)でフルスイングして投機に参加しようかと思います。

昨年3月は、世界金融危機に迫る85.47というのを叩き出してましたね。

kevin
ケビン松永

先物ベースのETFは長期間保有すると減価してしまうので要注意です

 

アップサイドは?

年明けの1月5日は、ジョージア州でアメリカ上院の決選投票がありまして、そこで共和党が議席を取って過半数を確保するか、民主党が2議席を取って50対50に持ち込むかで、相場の空気感もだいぶ変わってくるんじゃないかと思っております。

共和党が上院を過半数とすると、ねじれ議会となってバイデン政権の予算案も骨抜きになると予想され、もし民主党が50対50に持ち込めば、上院の議決で票数が同数となった場合、民主党のカマラ・ハリス次期副大統領が、決定票を投じることになります。

そうなったらやっぱりバイデン銘柄かなー。

EV・再生エネルギーなど脱炭素銘柄をウォッチしながら、色気出して物色していくことになるかもしれません。

 

2021年株価展望ケビンの見立て

・今の株価を支えている水はそろそろ弾切れでは?

・ダウンサイドの方が広いと見ている

・バブルが弾けるとすれば大規模倒産と政治の混乱

・アップサイドは脱炭素関連