どうも、ケビン松永と申します。
新卒で大手SIerに就職し、15年間システムエンジニアとしてサラリーマンをやっておりましたが、40歳の時に思い悩んだ末に独立してフリーランスSEに転身しました。
前職のSIerで働いていた時、私の職種は「システムエンジニア(SE)」でしたが、独立してフリーランスとなった今は、「ITコンサル」を名乗っています。
さてここで問題です。
読者の皆様は、私がシステムエンジニア(SE)がITコンサルにキャリアチェンジをするのに何が必要だったと考えますでしょうか?
顧客の課題を解決するスキルとか、課題をヒアリングする能力とか?
スキルとかではなく、職業を【ITコンサル】と名乗れば良いだけです
ITコンサルってどんな仕事?
そもそもですが、ITコンサルってどんな仕事なんでしょう。
ITコンサルタントは、クライアント企業の経営課題に対して「IT」を武器に顧客の課題解決を行う職業です。
戦略・人事・マーケティングetc、世の中には数限りない「○○コンサル」という職種がありますが、どの業界のコンサルも仕事内容は非定型であり
なかなか一口で「こういう仕事です!」とは言いづらいものです。
- IT企画/戦略工程を担うコンサルタント
- 業務改善提案をするコンサルタン
- システムPJTのPMOを行うコンサルタント
- リスク管理、セキュリティー対策を行うコンサルタント
などなど、いくつかパターン化することはできるかもしれませんが、特別に
「これがITコンサルである」という特徴はありません。
もやっとした状況下で、ふわっと問題解決・改善に貢献できれば、それがコンサル
日本のシステムエンジニア(SE)は、アメリカだったらITコンサルと呼ばれる仕事
私の前職は大手SIerで、職種はシステムエンジニア(SE)でした。
プロジェクトや属する組織にも依りますが、元請けSIerSEが対応する業務範囲は本当に広く「システム動かすまで何でもやる」というオールラウンダーが求められます。
それこそ
- 【予算取り】という名目から始まる構想策定段階からのガチンコ提案活動
- 【概算見積】という名目から始まる受注しちゃった場合のためのマジモンプロジェクト計画
- 【提案書】なのにいざという時のためにディスクレーマーを差し込んでスコープ内外のせめぎ合い
というようなことから
- 要件定義、基本設計、詳細設計などの上流工程
- 単体・結合・総合テストの管理、品質管理
- ユーザー研修支援、移行支援、本番稼動後
- 稼動維持支援、運用監視、保守開発
などなど、マジで何でもやるんです。
よく「アメリカにはSEという仕事は無い」なんて聞いたりしますが、日本でSEと呼ばれてる仕事は、アメリカでITコンサルと呼ばれているのが本当のところです。
システムエンジニア(SE)よりもITコンサルの方が単価が高い
私の観測範囲で申し上げますと、
・NTTデータ、日立、富士通、NECなどのような大手SIerのSE
・アクセンチュア、PwC、アビームなどのITコンサル
仕事やスキルにほとんど差はありません。SIerのSEはもっと自信を持ったら良いです!
しかしながら、単価には厳然たる差があります。
大手SIerの人月単価は160万円/月がいいところでしょう。それに引き換え、ITコンサル会社の人月単価となると平気で250万円/月ぐらいが相場になります。
マジで泣けてくる
ちなみに戦略コンサルとなると、単価がグーンとアップして、1人月300万〜500万ぐらいになったりしますね。
ただし、戦略は単価が高い分、期間も短くなりますし、不況期には案件が消滅したりするので、ITコンサルと比較すると安定感には乏しくなります。まあ、クライアントもずーっと高いお金を払い続けるの大変ですからね。。
人の世には道は一つということはない。
道は百も千もある
– 坂本龍馬 –