どうも、ケビン松永と申します。
新卒で大手SIerに就職し、15年間システムエンジニアとしてサラリーマンをやっておりましたが、40歳の時に思い悩んだ末に独立してフリーランスSEに転身しました。
大林さん(仮名)の転職体験談
今回は、業界最大手SIerのシステムエンジニア(SE)からワークライフバランス重視で転職をされ、現在は働き方改革で名高いIT関連企業にお勤めの、大林さんに体験談をインタビューして参りました!
大林さんこんにちは。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします!
実は、私と大林さんは前職の会社が一緒でして…
ですです
初めてお会いしたのは、たしか2012年ですね。
もうそんな前になりますかー…。
読者の皆さんに説明をしておきますと、私と大林さんは同じ時期にアメリカに行ってたんですね。行った州は同じでしたが、仕事に従事した都市は別でしたけど。
まさかその後の数年間で、大林さんがこんなにも数奇な運命を辿るとは、当時は思っておりませんした 笑
私もです…。苦笑 今日に至るまで、本当にいろんなことがありました(遠い目)
始まりは国を跨いだ単身赴任だった
2013年4月に、大林さんはアメリカに単身赴任で出立します。
奥様は別の会社にお勤めで、お子さんは当時3歳ぐらいでしたっけ?
そうです。まあ、期間が1年間と限定されていることもあって、家族で話し合った結果、自分が単身赴任で行くことにしました。
ただ、もともと家事育児よりも仕事の方が好きだった妻は、私が渡米してからというもの、やっぱりしんどい暮らしをしていたようです。
渡米して2ヶ月後、大林家に訪れた急転直下の展開
そうしたら、なんと、今度は奥様にアメリカ勤務の示達が出ることに。
奥様は別会社なんで、大林さんの事情とは一切無関係で事例が出たと。。
マジでびっくりしました。しかも期間は4年間です。
昔からの悲願であるアメリカ勤務が実現することになり、妻はとても喜んでいました。
ただ、私はアメリカに居るし、子どものことや家の事など、様々な懸案事項もあって、ちょっと複雑なシチュエーションになりました。
奥様はけっこう、バリキャリタイプですか
バリキャリかと聞かれると返答が難しいですが、仕事はけっこう好きですね。
あれ、そういえば大林さん夫婦は大学で知り合ってると行ってましたっけ?
…たしか大林さんも良い大学だから…何だよパワーカップルかよ
アメリカ国内での別居生活が始まる
それから3ヶ月後に、奥様が子連れで渡米してくることになった。
渡米してくると言っても、私が住んでいる都市からは1200kmぐらい離れている別の都市ですからね…。
妻はたった3ヶ月で、働きながら、子連れで、夫の助け無しで
- 住んでいる家を引き払う
- 家具をアメリカに送るか処分する
- アメリカ行きの荷造りをする
- 国外在住となるための諸手続きをする
- 息子の通う保育園を退園し、アメリカで保育園を探す
- アメリカでの生活を(子連れで)立ち上げる
ということを独力で行わなければなかったのですから、忙しいというレベルではなかったことでしょう。
聞いてるだけで、ちょっとミノタブかじりたくなってきました。
日本帰国→退職→再渡米→アメリカでの就職
それで、アメリカ国内での別居生活が始まりましたけど、数ヶ月経ったところで、今度は大林さんの帰国の時期が来てしまったと…。
アメリカ国内に居る時は、別の都市だとは言え、休暇を利用して飛行機で会いに行くのはそんなに大変でも無かったんですよね。
でも、今度は自分が先に帰国することになってしまい、また国を跨いでの単身赴任が始まってしまいました。
今度は大林さんが日本で単身赴任で、奥様がアメリカでシングルマザー状態と…。
その後もいろいろありましたけど…。
まあ、最終的には家族で一緒に過ごしたいという考えを優先させて、勤めていた会社を辞めて渡米することにしました。
その辺りの詳細は大林さんのブログにまとまっております。全11エントリーあるから、心して読むべし!
世界を股に掛けて活躍するグローバル人材と共働きは両立するのかという深いテーマでもあります。
転職を始めたきっかけ
アメリカでの求職活動については、あんまり読者の方の参考にならないので、ちょっと話をすっ飛ばしますw
日本に帰国する前に、アメリカからリモートで転職活動を始めたんですか?
そうです。
2017年末に日本に戻ることが決定してましたので、2017年の中頃から転職活動に向けての準備を進めていました。
転職活動の方法
実際にはどんな流れで転職活動してたんですか?
昔、転職活動を考えたとき、リクナビNEXTに登録したものの、ものすごい量のメールがきて辟易したんですよ。
なので今回は、友人に勧められたBizReach(ビズリーチ)に登録しました。
比較的高収入の人をターゲットにしているので規模が小さいこと、海外人材向け求人が多いことがオススメだということでした。
BizReach(ビズリーチ)って、転職エージェントというより転職プラットフォームという色が強くて
実際にアプローチしてくる方は、フリーランスのエージェントだったり、企業の人事担当者だったり…
イメージ的にはLinkedInに似てませんか…
そうですね。
登録するとポツポツと転職エージェントからアプローチが来るようになったので、まずは良い転職エージェントを見つけることにしました。
良いエージェントというのは、自分のやりたいことを理解してくれて、なおかつそれに適した求人をいくつも紹介してくれる人です。
エージェントとの面談はどうされたんですか?
Skypeが多かったです。先方から国際電話をかけてくるということもありました。
日本の業務時間にあたる、アメリカの夜21時〜24時ぐらいの時間で面談をしました。
エージェントの中には恐ろしくレスポンスが早い人や、自分の紹介したい案件ばかり喋って私の話をあまり聞かない人など、いろいろな人がいました。
その中から、信頼できそうで、自分が面白いと思いそうな案件を持ってきてくれるエージェントを何人か選び、継続して使うことにしました。
企業採用担当者とも面談を始めた
エージェントと話をしていくうちに、転職面談でだいたいどんなことを話すのか、だいたい分かってきました。
なので、ビズリーチに来る「企業から直接きた連絡」にも返事を始めるようにしました。
会話を繰り返していくことで、だんだん自分の頭も整理されてきて、受け答えもうまくなっていきますもんね。
転職活動で重視した項目
転職を行うにあたって、年収・キャリア・ワークライフバランス・勤務地等々、様々な切り口での評価軸がありますが、大林さんが転職活動で重視した項目は何でしょうか?
そこも悩みましたけど、最終的には勤務地とか休みやすさなどのワークライフバランスを重視しました。
家族と離れて暮らす経験から思うこともありましたし、アメリカの企業はひたすら家族との時間を優先することが多かったので
ワークライフバランス重視の企業にしようと決めました。
わかる。いったんアメリカでワークライフバランスを経験してしまうと、体が長時間残業を受け付けなくなる…。
転職後の現在
最終的に転職した企業も、エージェントから紹介された企業ですか?
実は、第1志望の企業については、自分で直接ホームページから応募しました。笑
運よく高い倍率をくぐり抜けて内定をもらい、即決した感じです。
ちなみに年収は…?
200万円ほど下がりました(キリッ
ただ、今も週3で16:30退社してますからね。お金には変えられないワークライフバランスを実現してます。
転職活動を振り返ってみて
辛かった場面
転職活動の中で辛かった場面はありましたか?
余裕かましてたらSPIで落ちたことぐらいですね 笑
ただ、そんなに辛い場面はなかったですかねー。
まあ、アメリカでの勤務経験というカードが強いんですよね…。
はっきり言って、英語力にも幅があって、ちょっと駐在したぐらいでは大した英語力でもないんですけど
転職エージェントも、企業の採用担当者も、相手の英語力をしっかり測れるほどの実力がないから、海外勤務経験を過大評価する傾向はあるんだと思います。
今回の転職活動、自分の中での満足度を5ツ星で評価すると、どれぐらいでしょう。
5ツ星★★★★★ です。入社後の仕事も充実してますので大満足です。
どんな所に勝因があったのでしょうか?
これから転職を志す人に対して是非アドバイスをお願いします。
転職エージェントとの面談や、企業の採用担当者との面接など、場数をひたすらこなしたことが良かったのかなと思ってます。
私も第1志望の企業こそ、自分でサイトから応募しましたがそれまでに積み重ねていた練習試合があったからこそ、大舞台で落ち着いて自己アピールができたと思いますので
これから転職活動を始める人も、面談、面接の場数を踏んでから第1志望にチャレンジすることをオススメします。
大林さん、今日はお忙しいところありがとうございました!
・グローバル人材と共働きの両立は難しい
・転職エージェントとの面談はSkypeでも可能
・海外勤務経験があると転職には圧倒的に有利
・面談、面接の場数を踏んでから第1志望にチャレンジがオススメ
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