グローバル人材をめざす人のための英語勉強法 第2回:どんぐり達と背比べをしよう

どんぐり

ネイティブから見ればみんなドングリ

前回の記事:第1回:勉強前の7つの心構えでも書きましたが

英語は不思議なもので、自分より少しでもレベルの高い人を見かけると

「わぁ~~ すごい~ ペラペラだ~ 」と見えてしまいます。

実際には、五十歩百歩のレベルだったとしても、自分の知らない表現を知ってたり、受け答えがスムーズだったりするとそう見えてしまうものです

TOEIC900点なんて聞くと「うわーっすごい!」なんて思いますよね。でも私の個人的な感覚からすると、その上のレベルは広大に広がっていてネイティブスピーカーは10万点ぐらいなんじゃないか!?と思えます

TOEIC950点だろうが、600点だろうが、400点だろうが、ネイティブスピーカーから見たらみんなドングリなんですよ。ドングリの背比べ

どんぐり
僕らはしょせんドングリ

英語ができないという独特のコンプレックス

「勉強ができない」「スポーツができない」など、人それぞれコンプレックスがあったりしますけど

こと「英語ができない」ということについて言うと、日本社会には歴史的・文化的なマウンティングとコンプレックスの構造があると思うんですよね

相当なエリートで自分に自信がある人でも、「英語ができない」という事になると、人格否定をされてるぐらいの気分になる

「英語ができない」ということを知られたくないし、下手な英語を話しているところなんかは見られるのも恥ずかしい

だから、皆さんどうしているかというと

「とりあえず、ある程度のレベルに達するまでは、自分一人で勉強しよう」

「練習しているところは他の日本人には見られたくない(外国人だったらいいけど)」

「英語学習のコミュニティとかもあるけど、ある程度カッコつくレベルになったら、参加しよう」

そんな思考回路をたどって、修行者のように孤独に勉強をされる人が多いです

だから、私達は驚くぐらい「他の人がどうやって勉強をしているのか」を知りません

そして、自分よりひとつ上のレベルになると、もう雲の上の存在になってしまって様子が分からない。実際にはドングリの背比べだというのに。

この構造を、私は「雲の上のドングリたち」と勝手に呼んでいます 笑

雲の上のドングリたち
上のレベルのことはまったく分からない

個人競技だって集まって練習するのに

でも、おかしくないですか?? 水泳や柔道やテニスみたいな個人競技だって、練習する時は集まってやりますよ

なんで、英語という相手が必要なコミュニケーションを、修行者のように独りで勉強してるんでしょう。まあ、それは先程申し上げた独特のコンプレックスからきているわけですけれども。

その結果、登山初心者がエベレストに挑戦するみたいな不幸が、あちらこちらで起きています

筋トレだったら、いきなりベンチプレス100キロ上げられないよというのはパッとわかるじゃないですか。

ところが英語学習の場合は、筋トレ初心者が全然分からずに、勝手にベンチプレス100キロにチャレンジして、まったく上がらずにウンウン唸っている時がある

そんな時、みんなで練習していれば「オイオイ、その100キロは無理だよ」と教えてくれたりもしますし、周囲を見ていれば自分のポジションも自然と分かってきます。

テニスの練習
一緒に練習するといろいろ見えてくる

まずは一緒に勉強する仲間を見つけるところから

そんなことから私は、英語の勉強を始める時に最初にやるべきことは、自分と同じように英語力を向上させたいと思っている人を、周囲に見つけることだと考えています

そして、その仲間たちと1ヶ月に1回ぐらい集まって(リアルでもオンラインでも)

  • この1ヶ月どういう事に取り組んできたか
  • 良かった方法、あんまり良くなかった方法
  • 次の1ヶ月はどう取り組んでいこうと思うか

ということを(日本語でも良いので)報告し合うということをオススメしています。

もし、集まった人間で英会話が成立するのであれば、事前にテーマを設定しておいて、そのメンバーで英語でディスカッションするのも良いです

定期的に集まることで、勉強が停滞してたとしても背筋シャキッとしますし、他の人が頑張っているところを見るとモチベーションが刺激されます

集まって会議
俺ら頑張ってる感はけっこう大事

以上、グローバル人材をめざす人のための英語勉強法の第2回目は、「仲間と一緒に練習する重要性」をご説明いたしました

次回は「どこのレベルを目指していくか」というテーマについて語ります!

乞うご期待