どうも、ケビン松永と申します。
DMMオンラインサロン「近未来予想図」では、少し先の未来はこうなるのでは?ということを自由にブレストしながら、未来予想をエンタメとして楽しむ人が集っております。
来月の #近未来予想図 の未来予想イベントは、コロナ禍を見据えた上で、ポストコロナの世界がどう変わるのかを想像します
1週間先も見通せない状況ではありますが、それでも未来に希望を持って光を照らして行きましょう
リアルタイムの情報収集にも役に立つサロンです!https://t.co/HehT23wWov
— ケビン松永 (@Canary_Kun) March 26, 2020
6月テーマ 「テレビの5年後について」
今月は「テレビの未来」というテーマで、サロン内で未来予想を行っております。
未来予想イベント。今回はあなたのリビングに鎮座する「テレビ」について考えます。
ここ10年で大型化が進み、いまやたった4000円でスマートテレビ化もできますが、皆様テレビの電源付けますか?何を見ますか? 我が家の55インチテレビは、もはやAmazonプライムビデオとディズニーデラックス、そしてNHKしかつかなくなりました。
さて、テレビを放送局に限らず、ハード・ソフト・ビジネスモデルとして考えると非常に大きいものがあります。ひとつ、ざっくり「テレビ」の未来予想をみんなでしてみませんか?
テレビを取り巻く厳しい現状
インターネット・SNSの勢いは衰えることがなく、テレビを取り巻く状況はますます厳しくなってきております。2019年にはついに、ネット広告費がテレビを抜くことになりました。
“インターネット広告が広告の主流になった。2019年の日本の広告費でインターネット広告費が2兆円の大台を突破し、テレビ向け広告費を初めて上回った。”
“ネット広告の約7割はスマホ向けとされ、動画広告が高い伸びを支える。今春には通信速度が現在の約100倍になる次世代通信規格「5G」が商用化され、さらに増える見込みだ。”
なぜ、ぼくらはテレビを見なくなったのか
サロン会員である「かちさん」のパワポが素晴らしかったので、ちょっとお借りします。
なぜテレビの影響力が弱まっているかを議論すると、だいたい「ネットの方が面白いから」「テレビ番組の質が低下した」というような感じで、主にコンテンツの面から語られることが多いと思うのですが、私は敢えて、違う切り口から叩っ斬ってみたい。
テレビはビデオに殺された!?
私がたしか、小学生高学年ぐらいだった時です。我が家にVHSビデオというものがやってきたのは。
家電量販店から3本1000円のビデオテープ(120分)を買ってきて、夢中になって録画しました。ジャッキーチェンとか、スターローンとか、シュワちゃんとかね。もちろん標準で録画なんて贅沢はできません。3倍です。
毎日、新聞の映画欄を見て、さあ今週は何が録画できるかな〜と楽しみにしていて、たまにお色気シーンでおっぱいとか録画できたら、爪を折って永久保存版の秘密のテープにするわけです(聞いてない)
それから30年以上経ち、ビデオはDVDレコーダーになり、HDDレコーダーになり、そして今はオンデマンドで番組を楽しむのが当たり前の時代になりました。
その結果、何が起こったか。
皮肉なことに、利便性を追求していったら、もともと人々の心の中にあった「見たい!」という気持ちが失われていってしまったのです!! 何という悲劇!!
タイムシフト視聴は番組の安売りである
プロダクトアウト型の非モテ思考だとついつい「良いものを安く提供すれば顧客満足度は上がる」と考えがちですが、実際のビジネスにおいて安売りは悪手です。
顧客に満足を与えるためには
- ステップ1:事前に欲求を大きく掻き立てる
- ステップ2:その欲求を満たす
というステップを踏む必要がありますが、顧客の欲求を満たすことばかり考えて顧客に迎合すると、顧客の潜在的な欲求が沸き立たなくなってしまうのです。
料理を堪能させたいのであれば事前にオヤツを食べさせたらダメだし、呼んだらすぐに来る都合の良いオンナには価値を感じなくなってしまいます。
ロミオとジュリエットは、高い障壁があるからこそ名高い恋愛悲劇として成立してるわけで、仮に両家が温和で理解ある両親だったら、そんなに恋愛は燃えなかったかもしれません。
翻ってテレビの話題ですが、タイムシフト視聴というのは顧客に対する迎合で、つまりは番組の安売りです。オンデマンド配信が当然のこととなってくると、「話題になったやつだけを後で見よう」という気になってしまうのも当然で、完全に優先順位を下げられて、雑な扱いを受けています。
では、どうすればテレビが復権できるのか。その道筋を3点記載します。
テレビ復権の道筋その1:タイムシフト視聴との決別
もし本気でテレビがメディアの王様に返り咲こうとするのであれば、腹を決めてタイムシフト視聴と決別し、テレビの強みであるリアルタイム視聴で勝負を挑むべきだと考えます。
少なくとも目玉となる番組については、デジタルでの録画を出来ないようにスクランブルをかけ、リアルタイムでしか視聴できないようにする。オンデマンドでの配信も未定とし、基本的にはリアルタイムで見ないと一生見られない番組であるとユーザーに宣言する。
「テレビはリアルタイムにみんなで見るもの」
そういう価値観をもう一度、ユーザーに植え付ける。
テレビ復権の道筋その2:番組スケジュールの周知・リマインド
昔、私がよくテレビを見ていた頃は、朝起きたらとりありえず、新聞のテレビ欄を開いて、今日は何やってるのかなーという生活の流れがありました。
Twitter開くのと同じレベルの気軽さで、テレビ欄を見ていました。でも、今はその流れがありません。生活の中にテレビの番組表が皆無です。
従来は新聞のテレビ欄、またはテレビガイド・東京ウォーカーのような雑誌で番組表を確認してましたが、近年部数が落ち込んでるので、それに引きずられてテレビ番組表の露出も激減してると思われます。
ですので
- リアルタイムでしかやらない面白そうな番組が
- お、今日の夜21時からやるのか
- それに合わせて1日のスケジュール組まなきゃな
という思考を植え付けるよう、Twitterだったりメルマガだったり、適切に露出・リマインドしていく必要があります。
ワンタップでGoogleカレンダーに登録させたり、Googleカレンダー/Exchangeで表示させられる番組表のレイヤーを配信したり、とにかく人々の日次/週次スケジュールに積極的に絡んでいく泥臭い努力が必要です。
テレビ復権の道筋その3:SNSでパブリックビューイングを楽しむ
実は個人的に「自分の都合で楽しむオンデマンドはオワコン」なのではないかと感じています。
テレビドラマにしろ、紅白歌合戦にしろ、リアルタイムに番組を見ながら、感想をTwitterに書き込む人も多いですよね。
アニメ映画「天空の城ラピュタ」が民放テレビ番組で放送される際、最終盤のクライマックスで主人公達が叫ぶシーンに合わせて、視聴者がTwitterに一斉に投稿する「バルス祭り」なんかも同じような楽しみ方です。
テレビとはちょっと外れますが、アメリカでは「Peloton」という企業が人気です。
Appleを超えるブランド Peloton / 現代の聖職者はエアロバイクに乗る
Pelotonは、家庭内で使うエクササイズバイクを$2,295で販売。このバイクは、オンラインでエクササイズを受講できるサブスクリプションサービス($39/月)とセットで提供されています。
バイクは家庭で1人で使うものですが、カリスマ化したインストラクターが実施するライブクラスには全米からアクセスがあり、数千人が同時に受講します。他の参加者とリアルタイムで順位を競い合ったり、ペースを上げ下げすることで、”Peloton”(マラソン・自転車競技などの走者の一団、集団、グループの意味)を疑似体験できるようになっています。
一人で楽しむオンデマンドはオワコンで
令和の時代はSNSでリアルタイムにパプリックビューイングなのかなと思ってます https://t.co/WYU1Nkp6LC
— ケビン松永 (@Canary_Kun) March 25, 2020
特に、コロナ禍でソーシャルディスタンスが叫ばれるようになってからは、リアルで集まれなくなってきているので、オンラインで繋がりながら一緒に何かをやるという楽しみ方が主流になってくる訳で、テレビはその中心的な役割を果たせるポジションに居るのではないかと考えます。
・タイムシフト視聴との決別
・番組スケジュールの周知・リマインド
・SNSでパブリックビューイングを楽しむ
近未来予想図、ますます盛り上がってます
サロンには個性あふれるインフルエンサーにも多数参加してもらえてまして、ますます盛り上がっております。
社会人生活を続けていると、どうしても職場と会社の往復になり、なかなか人間関係も広がっていきません。
ぜひこの機会に、近未来予想図サロンを『サードプレイス』として、共に遊んで行きましょう。
あなたのご参加を心よりお待ちしております!