膨大な費用と労力を掛けてまで、親はなぜ中学受験をさせるのか

どうも、ケビン松永と申します。

本業のITコンサルの傍らで、不動産賃貸業をやったり、オンライサロンを運営したり、Twitterで大喜利をしたりしながら毎日を過ごしています。

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1都3県に緊急事態宣言が発出で中学受験はどうなる!?

2020年末から首都圏ではコロナ感染者が急増し、2021年1月7日〜2月7日までの1ヶ月間、1都3県で緊急事態宣言が発出されました。

内容としては、飲食店への時短要請や、事業者へのテレワーク推進が主なものであり、前回とは違って学校の休校や保育所の閉鎖等は行われませんが、今後の感染状況によってはより強力な措置が取られる可能性もあるため予断を許しません。

我が家は、小学6年生の娘が2月に受験する予定であるため、世間の動向にはピリピリしています。

先ほど受験申し込みを行った学校の受験票には、健康観察票というものが付いており、受験当日に受付で提出しなければならないのですが

早速こんな記載がありました。

<次の各質問事項で、該当する方の□にレ(チェック)を付けてください>

(1)新型コロナウィルス感染者と認定されていますか?
□ はい   「はい」の場合は受験できません
□ いいえ

kevin
ケビン松永

3年間も勉強してきて、最後にこれだったらツライわ。。

中学受験に掛かる膨大な費用と労力

上の娘は小学4年生(正確には3年終わりの2月)から学習塾に通っています。

知り合いに「塾の費用って、どれぐらい掛かります?」ってたまに聞かれるんですが、ぶっちゃけ正直もうよく分かりません(涙)

毎月の月謝だけでなく、テスト代、特別講座、夏季講習、冬季講習、春季講習etc、これでもかと請求が来るので、全部積算してみないと正直よく分からんのです。

なので、ちょっとググってみたら、こんな記事がヒットしました。

各塾の費用をGoogle スプレッドシートで積算してくれてましたので、そこから金額を拾ってみますと

中学受験にかかる小学生の塾費用は?|私立中学にかかる費用まで徹底解説

4年生から通った場合

  • SAPIX :¥3,596,000
  • 早稲アカ:¥3,294,000
  • 日能研 :¥3,013,200
  • 四谷大塚:¥3,686,000
kevin
ケビン松永

まあそんなもんですかね(吐血)

また、中学受験に掛かるのはお金だけではありません。

塾の送り迎えや、夜のコマに向けたお弁当の準備、そして学習状況のフォローなどなど、受験を支えていく親の労力も相当なものになります。

↓こちらをご覧ください。日能研の6年生の夏季講習スケジュールです。
http://www.nichinoken.co.jp/np5/nnk2/branchdetail/index/pdf/252097.pdf

夏休み40日間が、14:10〜20:45まで1日5コマの塾の授業でビッシリ埋められています。さらにこれが、受験直前の冬季講習となったりすると1日7コマになったりしますので、受験する子供だけでなく支える親も総力戦です。

そこまでの費用と労力を掛けて、なぜ中学受験をするのか

正直なことを言うと、実は中学受験をさせている親達も明確な理由なく、モヤッとした気持ちを抱えたまま、我が子に受験をさせているというのが本音のところなのでは無いかと思います。

たまに私も、知り合いとこの問題について議論しますが、誰かと分かりやすいコンセンサスに至れたことがありません。

 

実際、私自身は中学受験をしておりません。

地方の公立中学・県立高校を経て、東京の私大に入った私は、その自分の経験から「大学進学を目的にするなら中学受験はコスパ悪いのでは?」と常々考えていました。

これについては、私も腹落ちする答えに辿り着くのに時間が掛かったのですが、徐々に「これはマーケット自由化の問題なんだ」と考えるに至りました。

少子高齢化で競争にさらされる学校

私は地元の県立高校出身で、その地域ではトップ進学校でした。周囲に優秀な私立校もなかったために、勉強ができる子は、みんなそこに行くという文化が出来上がってました。

ところが、最近、母校の最近の状況を調べてみると、だいぶ凋落しているらしいのです。調べてみると、どうやら県内の高校の中で学区の撤廃があった影響のようでした。

学区を越えて高校を選んでよいとなった結果、超優秀な子はこれまでは学区外だった県立高校を選ぶようになったため、県立高校の間でも競争が激化する事態に発展する事に。

できる子はどんどんトップ校に集まるようになるので、今まで学区という規制で守られていた2番手クラスの高校からはどんどん人材が流出していき、自分の母校は、その流れで凋落していったようです。

都心部で加熱する中学受験

都心部では物理的に通える範囲に無数に学校があるため、評判の良い学校には、どんどんできる生徒が集まって人気が集中します。

逆に、上位から中堅の生徒が人気の学校に行くため、人気の無い学校はすっからかんになってしまって寂れてしまい、ますます人気が無くなっていくという2極化傾向となり

最終的には「他の皆が中学受験しているから、うちも受験する」という状況に陥っていると思われます。

緊急事態宣言が発出された時、トイレットペーパーやマスクを買いに走ってる人を見るとバカだなと思うでしょうけど、そこで自分も走らないと結局買いそびれるんですよ。それがバカなことだと分かってたとしても。

この辺りの議論は、近未来予想図のサロンの中でも非常に盛り上がりました。

学校で学ぶ意義とは相互学習にあるのではないか

「学校って何のためにあるのか? 塾や家庭教師や動画コンテンツでは代替できないのか?」

と突き詰めて考えてみたことがありますが、やっぱり学校には存在意義があると感じます。

さらに考えると、学校で学ぶ意義とは学習者同士の「相互学習」なのではないかと考えるに至りました。

人間というのは、往々にして環境に適応しますし、環境に流されます。

例えば「起業する」って聞くと、おおおおスゴイ、自分には出来ないって気になるかもしれないですけど、身近にそういう人がいるかどうかで、随分違うと思うんですよね。

大したことないと思っていた友達が、起業して稼いでるって聞くと「ふざけんな、アイツができて、俺ができないわけがないという発想になってくる。

だからやっぱり、多感な思春期にどんな人間に囲まれて過ごすか、どんな環境で過ごすかというのは、その後の人生に大きく影響するのではないかと思うんです。

そういう意味で、我が家にとっての中学受験の意義とは「学友選び」です。

ぜひ、優秀でオモロイ子と知り合って、お互いに刺激を与え合い、素晴らしい経験を共有して人生を切り開いて行ってもらえたらと願うばかりです。

学校教育の未来について( #近未来予想図 2020年5月イベント投稿)

 

天王山の2月1日まで残り1ヶ月を切りました。
受験生も親御さんも最後まで頑張りましょう。