どうも、ケビン松永と申します。
大手SIerでSEを15年やっておりましたが、現在は独立してITコンサルとして企業のシステム導入に従事しております。また、本業の傍らで、不動産賃貸業をやったり、オンライサロンを運営したり、Twitterで大喜利をしたりしながら毎日を過ごしています。
子供を持つことに対する漠然とした不安
Twitterを徘徊していると、子供を持つことに対する不安を抱えている若い人をたまに見かけます。
例えば、こんな意見なのですが
子ども作るのに躊躇するのは
子育てハードすぎて親のQOLが極端に下がるからだとおもうんだょな👀①労力が異常にかかる
②自分の時間無くなる
③仕事に支障出る
④産んで「やっぱ無理!」ってなった時の逃げ場が無い↑若い世代はこの辺を嫌気してる気がするので、改善できたら子ども増えるのでわ👀 https://t.co/83dUTeDe6X
— モテコンサル勝倉 (@Cryptobanker_Z) June 13, 2018
たしかに子供を持つと言うことは大変です。
①〜④で言われているように、子供には手間暇かかるし、お金もかかるし、自分の時間も少なくなるし、子育てはハードです。
しかしながら「親のQOLが極端に下がる」かというとそういうことでもなく、私なんかは、子供を持つことでQOLは上がりました。
昔から「親の心子知らず」と言いまして、実際に自分が親になってみないと、親の気持ちはわからないものです。
子供を産み育てる喜びというのは、自分でやってみて初めて分かります。
子供はいいぞ
自分が親になってみて初めて分かったことなのですが、特に小難しいことを考えなくても、子育てというのは親に幸せをもたらしてくれます。
これはもう、セックスが気持ちいいのと同じレベルで、動物としての本能的なものなのではないかと思うんですね。
種の生存戦略として、セックスに快楽を感じられるように人間が設計されているとすれば、子育てでも幸せが感じられるようにDNAに刻み込まれていたとしても不思議じゃない。
そもそも、成長するのを見るのは楽しいもんです。たぶん、人間は成長が好き。
植物育てるのも楽しいし、たまごっち育てるのも楽しいし、仕事で組織が成長するのも楽しい。それが自分の子供だったら、脳汁いっぱい出ます。
独身の人でも、DINKSでも
甥っ子、姪っ子の話をする時はすごく嬉しそうだから、人は本質的には子供が好きなのではないかと思ったりする— ケビン松永 (@Canary_Kun) December 20, 2019
そして面白いもので、自分の時間が少なくなっても、そこで犠牲を払ってると思わなくなるんですよ。自分の中の欲しいもの、やりたい事の優先順位が自然と変わってくる。
まあ個人によって感じ方は違いますし、程度問題ではありますけどね。
人間は、自分のために生きるよりも、他人のために生きる方が強くなれる気がする
また「子育ては親育て」という言葉もあります。
私も、家族を含めた人生設計について考えたり、限られた時間で仕事の生産性を上げたり、子供の教育について悩んだり、それに関連した社会問題に興味を持ったりすることで、子供を持つことで自分自身が人間として大いに成長しているなと感じているところです。
「女、子供やないんやから、いつまでも自重で筋トレやってても楽しないやろ? 嫁はんや、子供っちゅう“扶養プレート”で1枚ずつ負荷を増やしていって、筋肉痛のあとに得られる筋肥大を楽しむんがオトナの男や」
かねてから哲戸先生が提唱してる結婚筋トレ理論は、何回聞いても100回頷ける https://t.co/ZfyEpHOgF0
— ケビン松永 (@Canary_Kun) June 15, 2018
子供の人数で人生の形はだいぶ変わってくる
子供を持つか持たないか、持つとしたら何人持つかで、人生のグランドデザインは大きく変わってきます。
例えば、住む場所1つ考えるにしても
- 実家からのアクセス
- 治安や民度
- 学区
- 市区町村の子育てサポート
などなど、たくさんの検討要素が挙がってきます。また、家の広さや部屋数などについても、子供の人数やライフステージで最適解が変わってきます。
家族計画と住宅計画は表裏一体です
また、子供関連で広がる地域との繋がりや人間関係の広がりというのもあります。
社会人になると新しい出会いが少ないという声をよく耳にしますが、子供を持つと自然と新しい人間関係も広がっていきます。
そして、自分の子供が乳児 → 保育園→小学校と大きくなっていくに連れて、自分も親として社会と関わっていきますが、子供を持つ前と比べると社会の見え方はだいぶ変わってきます。
- 待機児童の問題とか
- 扶養控除とか医療費助成とか
- 交通量が多くて危ない通学路とか
- 貧困家庭の子供のドキュメンタリーとか
まあ、そういう情報に触れても、実際に自分が子供を持ってみないとなかなか耳に入ってこないもんです。
ところが自分が子供を持つと、いきなりザ・当事者になりますから、価値観がアップデートされて社会の見え方が大きく変わってきます。
小学生の娘に
「君もそのうち、こんな感じでお父ちゃんと口を利かなくなるんだよ」
とトヨタのCM見せたら爆笑してた
Loving Eyes -Toyota Safety Sense https://t.co/gik7CyHGUP
— ケビン松永 (@Canary_Kun) March 14, 2020
子供を授かるのは容易ではないという残酷な真実
我が家は運良く3人の子供を授かりましたが、そこに至るまでは険しい道のりでした。
私も自分が苦労するまで知らなかったんですけど、そもそも子供ってそんなに簡単には授かりません。
妊娠できる可能性はどのくらいでしょうか?
妊娠は、とても複雑な過程をたどります。避妊せず適切な時期に夫婦生活を営んでいる妊娠しやすい夫婦でさえ、1回の月経周期で妊娠する確率は低く、20-30%にすぎません。つまり、人が妊娠する確立は5周期に1回程度なのです。
つまり、父親と母親に何の問題も無いケースですら、子供を作ろう!と思ってから妊娠するまでに半年ぐらい掛かるのはザラということです。
そして、妊娠のしやすさというのは個人差が大きくあります。
妊娠しない原因は、さまざまです。ただし、不妊は女性の側だけに問題があるわけではありません。30-40%は女性側に原因があり同じく30-40%は男性側に原因があり、15-30%は女性と男性の両方に原因があると言われています。残りの5-10%は原因が特定できません。
そして悲しいかな、念願の妊娠に至っても流産する可能性は低くはありません。年齢別にいくつかの統計がありますが、確率は15%〜20%弱ぐらいです。
我が家も通算で3回初期流産をしました。
いったん流産をしてしまうと精神的にも肉体的にもダメージがあるため、すぐに「じゃあ次」というわけにはいかず、再び妊活をするまでには数ヶ月は期間が空きます。
なので、子供を授かりたい!と活動を開始してから順調に妊娠するまでに1年、妊娠〜出産で1年と、合計で2年ぐらいはみておいた方が良い、人生の一大プロジェクトなのです。
2人目・3人目でさらに上がるハードル
1人目のお子さんの出産が無事に終わったとして、もし2人以上の子供を希望する場合は、さらにハードルが上がります。
1人目のお子さんが生まれると、数時間おきで母乳(ミルク)あげたり、おむつを交換したりで疲弊しますから、普通は2人目を仕込むとかそういう余裕は一切ないです。
いや、世界を見渡せば超人は居ますよ。
でも女性は、出産時に生殖器にハサミ入れて縫合していたりしますから、ちょっと妊活は無理やろ。
乳児対応がハードモードなので、多くの夫婦は1人目の出産から1年ぐらいはセックスレスになります。(もちろん各家庭で異なります)
前回の出産から1年ぐらい経って子供が一晩寝るようになり、ようやく2人目の仕込みが順調に実を結んだとして、そこから10ヶ月で2回目の出産ですから、1人目と2人目の年齢は2歳差です。
年子とかホントにすごいよね(白目)
そして現実世界では
- 夫婦のどちらかが仕事で繁忙とか
- 単身赴任や海外駐在が入ったとか
- 勤め先が倒産したとか
- コロナ禍でちょっと様子みようとか
といった予想外のイベントがポロポロと挟まってきます。
だから家族計画を考えるあたっては、1人当たり3年ぐらいは見ておくおく事をお勧めします。もし子供が3人欲しいと思っているなら、ざっくり10年計画です。
30歳過ぎてから「いつかは子供が欲しい」では後手に回っている
もし本気で子供が授かりたいと思うなら「早くから人生設計・家族計画を行って、早くから妊活を行う」以上に素晴らしい方法はありません。
特に女性は30代後半から有意に妊娠率が下がります。
「20代は仕事と遊びに全力だったけど、30代に入ってそろそろ結婚を視野に入れてきいます。子供も欲しいし」
というようなコメントを見かけると、私の中の内なる鱗滝さんがムクムクと起き上がってきます。
言わないけど
いやまあ、各家庭で話し合って決めればいいんですが、
妊活を後ろ倒しにすればするほど、スケジュール的に後がツラくなってきて、最終的には運頼み・神頼みの領域に入ってしまいます。
前述したとおり、子供の存在というのは人生のグランドデザインを大きく変えます。
もちろん、人生が計画した通りに運ぶかなんて分からないんですけど、そのイメージづくりは絶対に若い頃からやっていた方がいいし、婚活する時もそのイメージ合わせから入っていくべきです。
婚活するにあたって、子供を持つ意思と希望の人数は最初に擦り合わせしておきたいところではあります。
それによって、結婚生活のグランドデザインがだいぶ変わってくる https://t.co/VX8QwtYDYr— ケビン松永 (@Canary_Kun) September 25, 2017
また、子育てを後ろに持ってくればくるほど、自分の体力低下と親の介護がのし掛かってきます。つらい。
最近晩婚が多いですが、子育てと介護が重なるリスクが大きすぎます。
親が30歳で自分が生まれ、自分が40歳で子どもを持つと、
自分が55歳の時に子どもが15歳で親が85歳です。
50代以降に教育費と介護費を同時に負担しながら、自分の老後資金をつくるのは相当難しいです。
みんな気づいてない。 https://t.co/1YPkkLTT1i
— アフロ / 逆転のWEBコンサル (@afro_three) January 1, 2019
たまに40代で孫が居る人とか見ますが、勝ち組だなって思います
子供はいいぞ(本日2回目)
子供を持つと、人生の難易度が上がります。
でも、リアル人生ゲームは、どれだけ沢山のマスに止まれるを競って楽しむゲームなので、省エネで生きているよりも、人生ゲームの難易度が上がった方が絶対楽しいです
若い人には、ぜひ子供を持つことの素晴らしさを知ってもらって、人生の早いうちから人生設計・家族計画を考えて頂ければと思います。
子育ては最高のエンタメです(キリッ
— ケビン松永 (@Canary_Kun) October 10, 2018
末筆になりますが、ユウタロス先生の名エントリ「最後に見る夢をいくらで買いますか」をご紹介しておきましょう。
子供を持つことの素晴らしさが、このエントリに凝縮されています。
子育て世代のみなさん、今日も持ち場で頑張りましょう。
合わせて私のnoteも読んでいただけると幸甚です。
あの時、あの奇跡がなかったら、うちの子供も生まれてなかったんだなぁ