もう10年以上も前、岡山県の山の奥に独りで住んでいた妻のお祖母ちゃんに初めてお会いしに行った時のことです。
年季の入ったお宅の台所に、興味深い暖簾が掛かっていて、そこにこう書かれていました。
「いまやらねば いつできる わしがやらねば だれがやる」
(画像出典:小平市平櫛田中彫刻美術館)
・・・なんか、生きる気合を感じて、ちょっと感動した。
それで、どなたの作品かと聞くと、どうやらその地域に由来のある、平櫛田中(ひらくしでんちゅう)さんという方の作品らしい。
平櫛 田中(ひらくし(又は ひらぐし) でんちゅう、1872年2月23日(明治5年1月15日) – 1979年(昭和54年)12月30日)は、日本の彫刻家。本名は平櫛倬太郎(ひらくし たくたろう)。旧姓は田中。井原市名誉市民(1958年)、福山市名誉市民(1965年)、小平市名誉市民(1972年)
平櫛さんは、彫刻家であり、書家だったそうなんですが、生涯現役で活動されながら最終的に107歳まで生きて大往生されたそうです。
(画像出典:小平市平櫛田中彫刻美術館)
私もですね、若い頃はダラダラした生活をしていたのです。
大学生の頃なんて、夜更かしし過ぎて昼夜逆転してくるじゃないですか。もう酷い時なんて、夜の17時に起きて、飯食って風呂入って、テレビ見て、24時に寝る的な生活…。
ただ、年を取ってくるとそうも言ってられません。なので、ゆっくりしたいな〜という時も、平櫛先生のことを思い出して老骨にムチを奮います。
なんかもう眠いんで床につきたいんだけど、老人になったらそのうち嫌ってほど寝られるんだしと思うから
これから筋トレやって、サラダチキン食って、英語の勉強して、クソ物件オブザイヤーの下書きする
— ケビン松永 (@Canary_Kun) 2018年11月1日
平櫛先生みたいに長生き出来たら良いですけど、いつお迎えが来るかなんて誰にも分からない。40代にもなったら、ここから先はロシアンルーレットです。
なので、たまにこんな記事を見ながら背筋シャッキリしています。
●ジョン・レノン 40歳没 (1940年10月9日 – 1980年12月8日)
イギリスのミュージシャン。ロックバンド・ビートルズのメンバーで、ヴォーカル・ギターを主に担当した。1980年12月8日23時頃(米国東部時間)にニューヨークの自宅アパート「ダコタ・ハウス」前においてファンを名乗る男性により射殺された。
●松田優作 40歳没 (1949年9月21日 – 1989年11月6日)
山口県下関市生まれの俳優、歌手。1989年11月6日、午後6時45分に入院中の東京都武蔵野市にある西窪病院 (現在の武蔵野陽和会病院)で膀胱癌の腰部転移のため、40歳で死去した。
読むたびにけっこう心に響いて震える。
そして、こちらは有名なスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式辞です。
あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。
他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。
あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。
・・・あれ、俺は明日世界が終わるとしても、筋トレしてサラダチキン食ってサウナで交互浴するのかな…。
まあ、交互浴はエンドルフィンがたくさん出るから、最低3セットはやると思うw