若手エリサーはほぼ全員読んでいると言われている「bizSPAフレッシュ」の全宅ツイ連載に原稿を書かせてもらいました!
あくのふどうさん先生、お鯛先生という、全宅ツイの中でも屈指の言語センスを持ったお二方と一緒に「なぜFAXが現役で活躍しているのか」というテーマで語っております。
ぜひとも皆さまご覧くださいませ。
ただですね、けっこう気合い入れて原稿を書いたのに、ネタ部分が全面カットとなってしまい、このままですとお蔵入りになってしまうので、この場を持ってネタの供養をさせて頂ければと思います。
いまだにFAXが重宝される業界の謎。意外な利点も… #全宅ツイ
今やビジネスシーンで必要不可欠な電子メール。さらに近年はLINEの普及やSlackの登場でコミュニケーションの世界は日進月歩です。
一方、いまだに電話回線などで文章や画像を送信する「ファクシミリ (FAX)」が活躍する業界もあります。そのひとつが不動産業界です。平成が終わろうとする今、なぜFAXが現役なのか?
ITスキルに長けた不動産業界団体「全国宅地建物取引ツイッタラー協会(全宅ツイ)」に話を聞きました。
不動産業界でFAXが使われる背景を、ITコンサルタントのケビン松永(@Canary_kun)氏はこう説明します。
「ITリテラシーが高い、bizSPA!読者の皆さんには信じられないかもしれませんが、世間ではまだまだ『1人1台PCが配備されていない』『個人のメールアドレスがない』という職場がたくさんあって、不動産業界もこれに当てはまります」
一般にPCが普及しはじめた契機が1995年のWindows95の発売です。それ以降、学校教育でPCの基本操作を教えるようになりました。「現在50歳以上の人で、デスクワークではなくフィールドワーク中心だった人は、体系的にPC操作を習う機会が存在しないのです」(ケビン氏)。
【編集でカットされた部分】
そもそもですね。まったくパソコンを使ったことがない高齢者に
「メールで資料をPDFで送ってもらう」ところまで教えるのって相当ハードル高いですよ。
「電源ボタンがどこにあるのか」から始まって「マウスの操作」「キーボードのタイピング」「OSのログイン」「ダブルクリック」といつになったらメールが送れるんだ!と叫びたくなるぐらいの茨の道です。
私も70代の母親にパソコン操作を教えて事がありますけど、まずダブルクリックの成功率が10打数3安打ぐらい。
プロ野球選手であれば強打者ですけど、横で教える身からすると殺意が湧いてきます。
それにあの世代の人たちは「間違ったボタンを押すと機械は爆発する」みたいな感覚を持っていますので、爆弾を解除するような慎重さでスペースキーを押して
はぁぁぁぁ〜〜良かった〜〜うまく漢字変換できた〜〜みたいに安堵してたりします。いっそのこと本当に爆発してしまえ。
しかーし! 良いですか皆さん、良く考えて下さい。
不動産業界の殿上人たる、地主様とは正にそういう方々なのです。
「ですよね~!わかります、自分もIT弱いんで! ええ! はい! Faxで送っておきます!!」
お客様に最適化する。これが商売の鉄則です。
だから、不動産業界はいまだにFAXが現役なのです。
セキュリティの観点からアドバテージがあるとするのが、ケビン氏です。
「FAXはIT業界で『セキュリティ面で優れており、情報漏洩リスクが少ない』という変な評価を得てます。デジタル情報は、一度漏えいすると容易に無限コピーされます。しかし、FAXなら仮に誤送信しても、被害は限定的となる可能性が高い。もし誤って一般家庭に送っても、ゴミ箱直行で終わりじゃないでしょうか。もちろん誤送信しないのが一番ですが」
【編集でカットされた部分】
まあ、いずれにしても誤送信には気をつけましょう。人間の尊厳が掛かってきます。
父親から初めてLINEが来たと思ったら… pic.twitter.com/UFwS3CTbqN
— 二足歩行のTENGA❤️みゆな (@otinuki) November 21, 2018
(キャバ嬢と間違えて娘にLINEを送信し、慌てて削除して取り繕う父親)